PPPPPP 20話 歪みの森の不死身女王について(WJ 2022/11号 )
- 曲の理解が前提として必要
- クラシックに関して教養がいる漫画はキツイ
- 感受性が死んでるから俺が駄目
みたいな勘違いがいっぱいいるので考えを整理するために書く。
間違いなく上の人たちは漫画を読むのが下手なだけ。
PPPPPPについて
3話まで無料で配信してあるから読んで。
ジャンル:クラシックをベースにした6人の天才兄弟とその父親とのバトル漫画
ここを勘違いしているからこんがらがるだけ!
ミーミンについて
おっぱいがでかい
現在進行中の「ミーミン編」メインキャラクター。自由奔放すぎる性格。マネージャーが3人もいるのはそのせいか。自由に弾くことと、求められるものを引くことの間で怒っている。
四分谷音高通信vol03より
音上兄弟のファンタジー(曲を聞いた人に幻想をみせる能力)はデフォルトで搭載
演奏技能は
- 独自解釈で弾くとその曲とは思えないファンタジーになる
- 何も考えずにただ弾くとピアノの葉の木々が現れてその中に曲が見え隠れする。(高度にアナリーゼができた演奏という表現)
要するに自分の好きなように弾くと評価されず、評価されるためには自分を殺して弾くのを求める音楽への反逆者。
何も考えない方が評価されるとかは寝てる善逸の方が強いとかと一緒で大丈夫。
ミーミン編について
新年wj5.6合併号の15話から開始してるミーミン編のテーマは「アナリーゼ」
要するに楽譜そのまま弾くのではなく作曲者の意図に沿った演奏が良い・正しいとされるルールでのバトル!
(そのために主人公ラッキーは楽譜の中の意味を拾って敬意を払って覚えようとしている。)
音楽コンクール予選バトルのルールは
- バッハの平均律の中から自分で選んだ1曲
- 練習曲を2曲選び当日に抽選でどちらか1曲
この2曲で審査員からよりよい評価を得た人が本戦へ(最終的には全国大会へ)
20話で何が起きたの?
ヒロイン古巣さんがミーミンの自由な音楽を否定したのでミーミンがブチギレ。ミーミンが自分の選択曲でなく古巣の選択曲であるショパンの"革命”を先に演奏
これにより古巣さんが「自身より優れた演奏の後に劣った同じ曲の演奏をする」という恥辱を与えられミスを連続(泣いてる古巣さんがかわいい)原点である音上に勝って母親を取り戻すという目標の空虚さを
要するに食戟のソーマで美作の優れたアレンジ料理を出された後になんの工夫もしていない料理を出す羽目になったと解釈しました。
この流れに曲の解釈とかクラシックの知識は必要ない。
ミーミンが失格してコンクールどうなるとかは不明
オススメ芸術バトル漫画
当たり前だけど漫画は目で見る上に白黒だから聴覚を求める音楽や、味覚を求めるグルメ、色彩を出す絵画はそのまま表現できない。でも、面白いものは面白いのでオススメします。
コントラスト88 1|集英社 ― SHUEISHA ―
天才ピアニスト姉弟・白郎と黒乃。二人は子供の頃、ピアノを弾くと曲のイメージが人の姿になった「お化け」が見えるように。その後、互いに競い合いつつ高校生になった二人だが、白郎だけ「お化け」が見えなくなり!?
同じクラシックで凡人が天才に挑む漫画
アニメ化もされている芸術漫画。主人公がずっと苦悩してるのに目をつぶればめちゃくちゃおもしろい。